DestinyCat’s blog

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イギリスの自動車産業

かつて日本車は欧州車などに遅れをとっていたが1980年代頃から販売量を増やし品質も向上し欧州車に追い付くほどになった。そして日米自動車摩擦や欧州自動車摩擦などが起きた。日本車は価格の割に品質が良く競争力が高くなった。アメリカ車や欧州車を脅かすようになった。これについて少しは譲る摩擦を避けるべきではないかという意見と自由競争だからやむを得ないという意見がある。シェアを抑えるように努力すべきか伸ばすのを容認すべきか。これは保護貿易自由貿易かという問題でもある。自動車は現在も進歩を続けており競争はある。伸びるメーカーと衰退するメーカーに分かれることはあり得る。日本はアメリカや欧州に遠慮すべきなのだろうか。ここで興味深い事例がある。それは1980年代にかけてのイギリスの自動車産業の衰退だ。トライアンフオースチンやレイランドやローバーなど有名なメーカーがあったが競争力がなくなった。これは何が原因だったのだろうか。日本車のせいだけではなかった気がする。技術的に進歩に遅れて外国車に競争力で負けたということではないのだろうか。これはイギリス車自身にも問題があった。果たしてイギリス車に遠慮すべきだったのだろうか。しかし世界的にそういう方向には行かなかった。日本だけではない。フランス車やイタリア車やアメリカ車についても同様で競争力のないメーカーを救済するというのは難しいことだと思う。強い製造業が伸びるというのは仕方がない気がする。遠慮するといってもそれも難しい。こうした傾向は今後も弱まることはないような気がする。